LANとWANの違いについて新米SEがわかりやすく解説

新米ネットワークエンジニアのhuoです。

CCNA取得を目指して、勉強中です！

今回は、LANとWANの違いについて勉強してわかりやすくまとめした！

間違っていることがあればぜひコメントや問い合わせで教えていただきたいです。

ネットワークを始めたての人には下記の参考書がおすすめです。

イラストが豊富で初めて、私も初めてネットワークを勉強するために利用しました。

ページ数も200ページもないのでサクッと読み終わることができます！

ぜひ参考にしてみてください。

LANとは（Local Area Network）

LANとは「ローカルエリアネットワーク」の略で、限られた地理的範囲内（オフィス、家庭、学校など）で接続されたコンピュータやデバイスのネットワークです。

LANの主な特徴を下記にまとめました。

• 高速通信（一般的に100Mbps〜10Gbps）
• 低遅延（通信の待ち時間が少ない）
• 単一組織による管理
• 比較的高いセキュリティ
• 有線（イーサネット）または無線（Wi-Fi）で接続

WANとは（Wide Area Network）

WANとは「ワイドエリアネットワーク」の略で、広範囲にわたる地理的地域（複数の都市、国、大陸など）を結ぶネットワークです。最も有名なWANの例はインターネットです。

WANの主な特徴を下記にまとめました。

• 複数のLANを接続する
• 通信速度はLANより遅い場合が多い
• 通信事業者や第三者のインフラを利用
• 複数の組織や管理者が関わる
• セキュリティ対策がより複雑
• より長い遅延時間

LANとWANの主な違い

LAN: 「あなたの家やオフィス内だけの小さな通信網」 WAN: 「街と街、国と国をつなぐ大きな通信網」

特性	LAN	WAN
範囲	限られた地域（オフィス、建物内）	広域（都市間、国際間）
速度	高速（100Mbps〜10Gbps）	比較的低速（数Mbps〜数Gbps）
所有権	通常は単一組織が所有	通信事業者など第三者のインフラを利用
遅延	低い（数ミリ秒）	高い（数十〜数百ミリ秒）
コスト	比較的安価	高価（距離に応じて増加）
接続方法	イーサネット、Wi-Fi	光ファイバー、衛星、専用線
例	オフィスネットワーク、家庭内LAN	インターネット、企業間VPN

LANとWANの実世界での例

LAN（ローカルエリアネットワーク）の例：

• 家庭内のWi-Fiネットワーク
• 学校の教室やコンピュータ室のネットワーク
• オフィスビル内の企業ネットワーク
• ホテルの客室用Wi-Fi

WAN（ワイドエリアネットワーク）の例：

• インターネット
• 銀行のATMネットワーク
• 複数拠点を持つ企業の拠点間ネットワーク
• 携帯電話ネットワーク
• 政府機関の全国ネットワーク

NとWAN覚え方のコツ

• LAN = Local（ローカル） ：「ロー」カルの「カル」は狭い範囲という意味で、自分の「近く」を表します
• WAN = Wide（ワイド） ：「ワイ」ドは「広い」という意味で、遠くまで届く範囲を表します

これで「LANは近くだけ、WANは遠くまで」と簡単に覚えられますね！

LANとWANの練習問題

問題1

あるオフィスビルでは、5階にある営業部と6階にある経理部がそれぞれ独自のネットワークを持っています。これらの部署間でデータ共有するために最適なネットワーク構成はどちらですか？

A) 各フロアにLANを構築し、それらをWANで接続する B) 各フロアにLANを構築し、それらを建物内LANで接続する C) 各部署にWANを構築する D) 各部署に独立したLANのみを構築する

問題2

以下のうち、WANの特徴として正しいものはどれですか？（複数選択可）

A) 一般的にLANより通信速度が速い B) 通常、複数の組織や管理者が関わる C) 地理的に広範囲にわたる接続を提供する D) 通常、単一組織によって管理される E) インターネットはWANの一例である

問題3

あるユーザーが自宅でインターネットに接続しています。以下の接続パターンのうち、LANとWANの関係を正しく表しているのはどれですか？

A) ユーザーのノートPC → Wi-Fiルーター（LAN）→ インターネットサービスプロバイダ（WAN）→ インターネット B) ユーザーのノートPC → Wi-Fiルーター（WAN）→ インターネットサービスプロバイダ（LAN）→ インターネット C) ユーザーのノートPC → Wi-Fiルーター（WAN）→ インターネットサービスプロバイダ（WAN）→ インターネット D) ユーザーのノートPC → Wi-Fiルーター（LAN）→ インターネットサービスプロバイダ（LAN）→ インターネット

問題4

ある会社が東京、大阪、名古屋の3つの拠点間でプライベートなネットワーク接続を構築したいと考えています。以下のうち、最も適切な選択肢はどれですか？

A) 各拠点にLANを構築し、それらをインターネット上のVPN（仮想プライベートネットワーク）で接続する B) 3拠点をカバーする1つの大きなLANを構築する C) 各拠点に独立したWANを構築する D) 3拠点をカバーする1つの大きなWANを構築し、インターネット接続は使用しない

問題5

次の文章の空欄を埋めてください。

「LANは___(1)速度が(2)ですが、(3)は限られています。一方、WANは(4)速度が(5)ですが、(6)をカバーできます。インターネットは世界最大の(7)___の例です。」

解答

問題1の解答

正解: B) 各フロアにLANを構築し、それらを建物内LANで接続する

解説: 同じオフィスビル内の異なるフロアは、地理的に近接しているため、これらを接続するにはLANで十分です。WANは地理的に離れた場所を接続する場合に使用されます。建物内の各フロアのLANを、建物全体をカバーするより大きなLANに接続することが最も効率的です。

問題2の解答

正解: B) 通常、複数の組織や管理者が関わる 正解: C) 地理的に広範囲にわたる接続を提供する 正解: E) インターネットはWANの一例である

解説:

• A) は誤りです。一般的にWANはLANより通信速度が遅いです。
• B) は正しいです。WANは通常、通信事業者など複数の組織が管理に関わります。
• C) は正しいです。WANの主な特徴は広範囲にわたる地理的な接続です。
• D) は誤りです。WANは通常、複数の組織や管理者が関わります。単一組織による管理はLANの特徴です。
• E) は正しいです。インターネットは世界中を接続する最大のWANの例です。

問題3の解答

正解: A) ユーザーのノートPC → Wi-Fiルーター（LAN）→ インターネットサービスプロバイダ（WAN）→ インターネット

解説: 自宅内のノートPCとWi-Fiルーターの接続はLANを形成します。Wi-Fiルーターからインターネットサービスプロバイダ（ISP）を経由してインターネットに接続する部分はWANです。インターネット自体も世界規模のWANです。

問題4の解答

正解: A) 各拠点にLANを構築し、それらをインターネット上のVPN（仮想プライベートネットワーク）で接続する

解説: 東京、大阪、名古屋という地理的に離れた拠点の場合、各拠点にLANを構築し、それらをインターネット上のVPNで接続するのが最も現実的で費用対効果の高い選択肢です。

• B) は不適切です。LANは限られた地理的範囲内での接続に適しており、離れた都市間をカバーすることはできません。
• C) は不適切です。WANは通常、異なるLANを接続するために使用されます。
• D) は技術的には可能ですが、専用線を使用する必要があり、非常にコストがかかります。

問題5の解答

「LANは**(1)通信速度が(2)速いですが、(3)範囲は限られています。一方、WANは(4)通信速度が(5)遅いですが、(6)広範囲な地域をカバーできます。インターネットは世界最大の(7)WAN**の例です。」

まとめ

LANとWANはネットワーキングの基本概念であり、それぞれ異なる用途と特性を持っています。

LANは小規模で高速、WANは広範囲をカバーするという特徴があります。

現代のネットワーク環境では、これらが組み合わさって複雑なネットワーク構造を形成しています。

特にインターネットという世界最大のWANを通じて、世界中のLANが相互接続されている状況を理解することが重要です。